クリニックに来る患者さんたちで2番目に多いものが胃腸関係です。特に「お腹の調子が悪くて」という訴えが多いです。ひどいものはクリニックでも対応困難ですが、ほとんどがウイルス性胃腸炎で1日で半数、2-3日で大抵軽快します。ただし、妊娠性病虫垂炎(盲腸、後述)の可能性がある人は病院で診てもらいましょう。

下痢(下痢に対しては整腸剤です。ノロウイルスやロタウイルスであってもそうです。あとは水分補給さえすれば軽快していきます。平時でも緩い方は五苓散も試してみてください。)

便秘(単に水分不足が多いです。医療現場で最もよく使われるのが左の酸化マグネシウム。便を柔らかくしてくれます。真ん中は大腸を刺激するものと整腸剤の合わせたもの。なかなか便が降りてこないなという時にお勧め。また高齢者の慢性的な便秘には麻子仁丸が良いです。程よく腸管を元気にしてくれるようです。)

お腹の張り(腹痛もなくただ腸管の動きが悪いなという時は大建中湯という漢方薬がよく使われますが、amazonでは扱ってないようです。またおならやゲップが出て困るという方は整腸剤と消泡剤の以下のものを使ってみるのも良いでしょう。)

胃痛(いわゆるミゾオチの痛み。飲みすぎや食べ過ぎ程度のものなら以下でOK。ロキソニンを何回も飲む人も一緒に服用した方がいいでしょう。左が胃酸を抑えるもの。右が胃壁を守るもの。どちらでも構いません。強い薬はまだ市販されていないので慢性的に痛い、激痛、便が黒いなどあれば病院に行きましょう。また胃が荒れやすい人はピロリ菌に感染していることが多く胃がんになりやすいので一度検査してみて陽性なら除菌しましょう。日本人の50%が感染しています。)

吐き気(実際に嘔吐を繰り返す場合は病院に行きましょう。胃腸からくるものの吐き気は乗り物用のトラベルミンなども効きづらいです。OTC薬ではまだ良いものがでてませんが、食欲がなくて吐き気もあるみたいな症状には六君子湯が効きます。)

妊娠(私たち医療者は若い女性の腹痛をみた時には必ず妊娠のことを頭の片隅に置いています。適齢期の女性は妊娠反応検査キットは必ず所持して置くべきものだと思います。ただ腹痛を起こす妊娠の時にはキットは反応しますが、望まない妊娠になった日や翌日に検査しても不正確です。そういう時は必ずすぐ産婦人科でアフターピルをもらうようにしましょう。)

性病(女性の腹痛は妊娠同様に性感染症も考慮しています。特に女性の場合は腹痛が起きている時にはすでに酷い状態になっている可能性があり、不妊の原因にもなりかねないことがあります。輸入通販のジスロマックだけではクラミジアは防げても淋菌や梅毒などは防げませんので思い当たる節があればやはり婦人科などでちゃんと抗菌薬を点滴・処方してもらってください)

虫垂炎(特に小児や若年の方がミゾオチや右下腹部が痛い場合に疑います。典型的なものはミゾオチ→右下腹部に時間経過と共に痛みが移動していくパターンですがそれ以外の場合もあるので激痛や歩いて響く痛みの場合は手術ができる病院に行きましょう。)