自分で薬を買う時に気になるのが副作用だと思います。

処方薬でないものに関して言えば
「健常な人が(パッケージに書いてある)用法を守って短期間使う分には概ね大丈夫」
という捉え方が妥当でしょう。

薬は発売される前に慎重に調べられています。
・普通の人に使っても大丈夫か
・対象疾患の患者に使っても大丈夫か
・本当に対象疾患の患者に効果があるのか
の過程を経て発売されています。

慎重に調べられているという点で、薬には多くの副作用が記載されています。
例えば誰でも一度は使ったことがある薬であるロキソニンの正式な文章には以下のことが書かれています。

ショック、アナフィラキシー様症状、無顆粒球症、溶血性貧血、白血球減少、血小板減少、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性腎不全、ネフローゼ、症候群、間質性腎炎、うっ血性心不全、間質性肺炎、消化管出血、消化管穿孔、小腸・大腸の狭窄・閉塞、肝機能障害、黄疸、喘息発作、無菌性髄膜炎、横紋筋融解症、再生不良性貧血、発疹、そう痒感、蕁麻疹、発熱、腹痛、胃部不快感、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、消化性潰瘍、便秘、胸やけ、口内炎、消化不良、口渇、腹部膨満、小腸・大腸の潰瘍、動悸、血圧上昇、眠気、頭痛、しびれ、めまい、貧血、白血球減少、好酸球増多、血小板減少、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ALP上昇、血尿、蛋白尿、排尿困難、浮腫、顔面熱感、胸痛、倦怠感

実はこういった副作用の羅列はあまり意味をなしません。ハチに刺されてアナフィラキシーショックになるからハイキングに行かないとか、食中毒が起こるから美味しいレストランに行かないとかは一定の確率があるにせよあまり考えるだけ得るものが少ないように思います。そうではなくて「ハチに刺されないような服装にして行こう」とか「食べる前は手洗いはちゃんとしよう」と考えるのが普通です。

薬を使う時も同様のことを考えます。
実際はどういうことがどれくらいの頻度で起こるのかが重要です。
添付文書にはこう書いてあります。
「総症例13,486例中副作用の報告されたものは409例(3.03%)であった。その主なものは、消化器症状(胃部不快感、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振等2.25%)、浮腫・むくみ(0.59%)、発疹・蕁麻疹等(0.21%)、眠気(0.10%)等が報告されている。」
つまり上記の羅列された副作用はほとんど起きることがないということです。ただ100人に2人は胃が荒れるから「胃薬と一緒に使おう」、100人の1人いるかどうかだけどむくみが起きやすいから「腎臓が悪い人には使うのをやめよう」という判断になります。

ここのサイトではそのようなことを踏まえて薬の紹介を簡潔に紹介しています。
なので使う方は薬の注意事項を守って用法通りにして頂ければ基本的に大丈夫です。

ただし、紹介したり、処方したり、売る側からすると多くの人が対象になりますので稀に起る副作用も気にしなければなりません。なので上記のような副作用の羅列が必要になります。
また実際に副作用が出てしまった人には医薬品被害救済制度があります。魚を食べてアニサキスになっても救済はしてもらえませんが、薬の副作用の場合は医療費などの給付が行われます。

少し前までは「体のことは医者にお任せ」がある程度通じていた部分がありますが、今後は「自分の体のことは自分で決める」というようになって行くと思いますし、少しずつですが後者の方が人生が豊かになると特に若い人たちは気づき始めているようです。
賢く医薬品と付き合って頂ければと思います。